令和6年度の富山市総合防災訓練に参加してきました。
場所は富山市の大沢野小学校グラウンドです。
いままで、「富山県は自然災害が少ない県」と認識している県民も多かったと思います。実際、1991~2020年の30年で、震度4以上の地震は6回と全国最少のようです。
しかし、令和6年の元旦に能登半島地震が起き、富山県でも大きな地震を体感しました。
県民の防災意識もそのことで高まり、今回の総合防災訓練にもたくさんの人が参加していました。
地震を想定した防災訓練開始!
訓練の想定は、呉羽山を震源とした巨大地震が起きたというものでした。
アナウンスが入り、参加者はそれぞれの居住地区の避難場所へ避難して整列しました。
その後、ヘリコプターが上空を旋回し、被害状況を確認しています。
地上では、たくさんの緊急車両が列をなしてやってきます。
消防指揮者、ポンプ車、救急車、とやってくるので大人は緊迫した雰囲気ですが、子どもは大興奮して喜んでいました。
先頭を走るのは富山市消防の指揮車です。
指揮車は現場の情報を集めたり、消火の作戦をたてて、他の車両に指示を与えます。
次は誰でも知っている、ポンプ車です。
ポンプとホースがついており、火災現場で消火活動の中心になります。
子どもにとっては憧れの存在です。
続いて救急車です。救急車も普段目にすることが多い車ですね。
消防指揮車、ポンプ車、救急車が現場に到着しました。
消防指揮車から数人の消防隊員がおりてきて、テントに機材を設置したりしています。
どうやらこのテントが指揮本部になるようです。
現場は、このように家屋が倒壊し、そこに木が倒れてきているという想定になっていました。
地震発生後に火災が起きた場所の消火活動を消防車両が行います。
そして、救急隊員によって、ケガ人の優先度順にトリアージされていきます。
ドラマ等ではよく見る光景ですが、間近でこのような場面を見るのは初めてだったので、とても興味深かったです。
もちろん子どもたちは消防車や救急車に目がくぎ付けになっています。
初期消火が終了!そして倒壊家屋からの救助に駆けつける自衛隊
消防車による消火活動が一旦終了し、次はケガ人や避難困難者などの把握、救助が行われます。
まず、駆けつけたのは自衛隊の高機動車。
隊員の移動や物資の運搬など、多用途に利用可能な車です。
地震が起きて普通の車が通れないような道路でも走ることができるので、すぐに現場に駆けつけられます。
その後ろからは自衛隊のバイクが走ります。
バイクは高機動車よりも機動性に優れ、車が入れないような狭い場所にも入っていくことができます。
自衛隊の隊員によって、倒れた木はチェーンソーで切られ、倒壊家屋から逃げられなかった住民が助け出されました。
今回の防災訓練に参加し、災害現場でのそれぞれの車両の役割や、順番などがとてもよくわかりました。
地震や災害はいつ起こるかわからないものなので、大人はもちろん、子どもにも少しでも防災意識を持ってもらいたいと思っています。
地震が起きた時には、テーブルの下に隠れるとか、動けないときは助けを呼ぶとか、まずはその程度でも子どもに教えていこうと思います。
訓練の後ははしご消防車の乗車体験
防災訓練が終わり、会場では緊急車両の展示や乗車体験が行われていました。
中でも人気だったのは、はしご消防車の乗車体験です。
はしご消防車には消防隊員さん1人、わたし、子どもの3人がのることができました。
ぐんぐん上がっていくのですが、上に行くほど風の影響を受けやすく、少しの風でも大きく揺れます。
ちょうどこの日は風があまりない日だったので、ほとんど揺れることなく上まであがることができました。しかし、実際は上にあがるだけでなく、そこで更に消火活動もしないといけないことを考えると、ものすごく大変な仕事だと思います。
はしご消防車にも初めてのることができたので、子どもはとても喜んでいました。
富山市では他にも防災イベントが開催されていたりするので、今後も親子で参加していきたいと思います。
富山市総合防災訓練
会場:大沢野小学校、大沢野会館
住所: 富山県富山市高内144
アクセス:JR高山線「笹津駅」から徒歩約24分
日時:10月6日(日)8時00分~11時30分頃