今日は富山市安養坊にあります「呉羽山公園」に散策にいってきました。富山もだいぶ外が暖かくなり、お散歩が楽しめる季節になりました。少し起伏のある公園なのですが、新緑がとてもきれいで、ずっと清々しさを感じながら歩くことができました。
富山県の中央を走る呉羽山丘陵から眺める展望台は、市内中心を広く見渡せる抜群のロケーション
「呉羽山公園」は、富山県を東西に分ける中心にそびえ立つ呉羽丘陵のひとつ、呉羽山にある公園です。
呉羽山は、標高が80mほどの小高い丘のような印象の山なのですが、頂上までの道のりを歩いていくと、途中に傾斜がきつくなる所もあったりして、ちょっとしたハイキングをしているかと思えます。
自然が豊かで、道中は木々に囲まれた林道を歩いて登りますので、森林浴をしている清々しさを感じられます。
呉羽丘陵の入り口にある多目的広場から歩き始めて、山の中腹にある展望台を目指します。道中には立派なあじさいが咲いていました。季節が感じられて、とても嬉しくなりました。
途中で休憩を入れながら1kmちょっとの道のりを、だいたい20分ほどでたどりつけました。お目当ての展望台は木々が開けたところにあり、富山市の駅周辺の街並みが一望できました。
天気も快晴とまではいかなかったのですが、すっきりと晴れていたのでとてもよく見えました。
展望台にあるひと際目立つ銅像は、立山開山の祖といわれる佐伯有頼(さえきありより)の少年時代の像とのことです。
調べてみますと、肩に乗っている鷹が立山に向かって逃げたのを追ったところ、阿弥陀如来と出会い、立山を霊場として開くように告げられたのだそうです。
飛鳥時代の頃の話だそうで、背格好を見てなるほどなあと思いました。私も立山に登山したことがありますが、開山の歴史は知らなかったのでまたひとつ勉強になりました。
展望台だけじゃない。歩いていける距離にはさらに楽しめるスポットがあります
展望台付近には、素敵な佇まいのレストランが1軒ありました。呉仁館(ごじんかん)という、入り口のバラがとても素敵なお店です。
今回はお昼過ぎに行ったので利用しませんでしたが、北陸和牛を使ったステーキや天然水で淹れたコーヒーが自慢とのことでした。お店からの眺めもとてもよさそうで、次に来たときはゆっくり訪れたいなと思いました。
展望台から上ってきた反対側に少し歩いていくと、豊坂稲荷神社というお社のきれいな素敵な雰囲気の神社がありました。
こちらは鎌倉時代に創建され、何度か移設されたそうですが、昭和になってからまた呉羽山に帰ってきたとのことでした。
五穀豊穣の神様が祀られており、呉羽地域の方々に愛される神社となっています。
麓に降りてきて、開けた公園のベンチでひと休み
呉羽山を降りて、回り込むように多目的広場に戻ってきました。小一時間ほど歩いて少し足も疲労を感じられたので、広場にあるビジターセンターのベンチでひと休みしました。
こちらの多目的広場はそこまで大きくはないのですが、子どもたちが飛び跳ねて遊べる「フワフワドーム」や、ネット遊具や滑り台が組み合わさった「ツリーハウス」という遊具があるなど、十分に楽しめる広場になっていました。
訪れたときも、「フワフワドーム」のあたりには何人も子どもたちが集まっており、追いかけっこをしたり、とび跳ねたりして遊んでいました。住んでいる近所にこういった広場があると、子どもも普段からのびのびと遊べていいなあと思いました。
また、今日は立ち入れなかったのですが、呉羽丘陵の南北をつなぐ連絡橋も有名なスポットです。土日のみ渡ることができるのですが、展望台と同じくらい素晴らしい眺望が楽しめるそうです。今日は「改めて高いなあ」と下から眺めてきました。
今回は呉羽山公園とその周辺を散策した様子をお伝えしました。
今までゆっくり散策したことはなかったのですが、自然のパワーがあふれていて、富山を象徴するようなロケーションが味わえて、たくさんの富山県民から愛されるスポットだとわかりました。ぜひ天気のいい日に一度足を運んでもらいたいです。
呉羽山公園
住所:富山県富山市安養坊周辺
アクセス:JR高山本線「西富山駅」から徒歩約20分、富山地方鉄道バス「呉羽山公園」バス停下車
電話番号:076-443-2111(富山市公園緑地課)
駐車場:多目的広場に約60台、展望台前5台