富山県は昆布の消費量が全国トップ!富山市にある「昆布専門店 竹嶋」で羅臼昆布を購入。

昆布の消費量が全国トップクラスの富山県。今回は、富山市にある昆布専門店「昆布専門店 竹嶋」をご紹介します。地元の方はもちろん、富山のおみやげとして昆布を求めて来る観光客の方も多いそうです。お店の奥さんは、お客さんとの会話を楽しみながら、いろいろな昆布をオススメしてくれますよ。

53年続く老舗「昆布専門店 竹嶋」

JR富山駅前から市内電車「南富山駅行」に乗車 。「西町」停留所で下車し、そこから徒歩で6分くらいのところにあります。

西町停留所で下車したら、そのまま富山第一銀行前の十字路を直進し、市内電車に沿って歩きます。次の信号を右折し、中央通りさんぽーろを直進。3つ目の十字路を少し過ぎた先、右手にお店があります。昔ながらのただずまいの店舗です。

約53年続く昆布専門店。昆布専門店ってあまり見かけませんよね。地元の方はもちろんのこと、富山のお土産を買うために旅行客もよく訪れるそうです。

この日はお昼頃に訪問しましたが、シャッターが半分閉まっていました。中をのぞいてみると電気はついていたため、思い切って入ってみました。

さすが昆布専門店!

お店に入ると、昆布の香りが漂っていました。昆布専門店だけに、昆布を中心とした乾物が店にぎっしり並んでいます。昆布にこんなにたくさんの種類があるなんて驚きです。

昆布というと健康に良いイメージがありますよね。実際、昆布には、ミネラル、食物繊維、ビタミンなど、現代人に不足しがちな栄養素が豊富に含まれているんです。お店の中にも「毎日一枚は昆布を食べましょう」というスローガンが掲げられていました。

オススメの昆布を聞いてみた

お店の方にオススメの商品を聞いてみると、「お味噌汁にするのか、おにぎりにするのか、出汁を取るのか、目的が何か」と聞かれたので、「お味噌汁に入れたいです」と答えました。

すると少し考えて、「桜」と書かれた商品と「おぼろ昆布」をすすめてくれました。

「桜」は細かく削られており、汁物に加えたり、ご飯にふりかけたりする方法を教えていただきました。ちなみに「桜」という名前は、わかりやすいようにつけているだけで、特に意味はないそうです。

「おぼろ昆布」は少し幅が広く削ってあり、汁物に入れると豊かな風味が楽しめるそうです。

どちらを購入しようか迷いましたが、ご飯にのせて食べてみたかったので「桜」を購入してみました。

店内の昆布は羅臼昆布

店内で販売されているのは、北海道の羅臼昆布。なぜ羅臼の昆布を販売する昆布専門店が富山にあるのか不思議ですよね。実は、日本国内における昆布の生産量は、北海道が約9割を占める一方で、昆布の消費量に関しては富山県が全国トップクラスとのこと。

富山県と昆布の歴史は古く、さかのぼること江戸時代。北前船の寄港地だった越中には、蝦夷地から昆布が運ばれてきたそうです。そこで、羅臼昆布を卸して販売していました。そこから、富山の昆布の食文化は独自に発展していったようです。

富山県のコンビニに行くと、黒とろろや白とろろのおにぎりが並び、他にも、お好み焼き、パン、お餅、スイーツにまで昆布が使われています。

昆布専門店なので商品のほとんどが昆布商品ですが、一部乾物も扱っています。国産しいたけや、焼きのりなどがありました。

とろろ昆布は量り売り可

とろろ昆布は量り売りもしてくれるようです。必要な量だけ購入できるのは助かりますよね。いろいろな種類の商品を少しずつ楽しむことができます。

昆布がおやつ!?

昆布と言っても、いろいろな商品が置いてあります。昆布茶や昆布のふりかけ、おつまみになりそうなおしゃぶり昆布もありました。

そして、大中小の「おやつこんぶ」。富山の人は、白板昆布という昆布の芯の部分をおやつ代わりに食べることがあるようです。おやつに昆布を食べるなんて、とても健康的ですよね。

おぼろ昆布を食べてみた

実際に購入した「おぼろ昆布」を食べてみました。

まずはご飯にのせて食べてみます。触ってみると、ふわっと軽く滑らかです。口に入れた瞬間は驚くほどふわっとしますが、すぐにしっとりと溶けて滑らかな舌触りに。優しい酸味と旨みがご飯に合います。

今回は、お味噌汁ではなくてお吸い物に入れてみました。お吸い物に入れるととろっとろで、その舌触りの良さと昆布の旨みに感動します。お手軽においしいお吸い物ができますね。その上、栄養価も高く言うことなしです。

体にも良くお手軽な昆布。いろいろな商品を少量から試せます。健康のためにも、ぜひ訪れてみてくださいね。

昆布専門店 竹嶋
住所:富山県富山市中央通り2丁目4-6
アクセス:富山地鉄市内線【1・2系統】「西町停留所」より徒歩約6分
電話番号:076-421-2411
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。